登場人物メモ

本編に関係ない裏設定もあり。変に凝っちゃう時があって自爆すること多し。
※時折追加、修正有り。

主要登場人物

クヴェルドゥールヴ家

王族

近衛師団

ヴェルザ/スヴェルズレイズ・ステルキ

 年齢:二十代半ば 身長:180cm後半
 精鋭集団と言われる近衛師団に所属し、中隊長を務めるまでに昇進した優秀な人物だが、ひょんなことに巻き込まれ、降格処分の上に地方に左遷された不運な女性軍人。片手で鉄球は粉砕できないが、林檎は余裕で握り潰せるらしい。後ろ姿だと細身の男性によく間違えられるし、女性によくモテるらしい。
 半年ほど左遷先で楽しく過ごしていたら、義兄のヘルギに首根っこ掴まれて王都に連れて帰られ、またしても碌でもないことに巻き込まれて――?

ハルジ/ブリュンハルズ・カウピ

 年齢:二十代半ば  身長:170cm前半
 財務院特別会計室に勤めている男性役人。眼鏡をかけている。痩せの大食い。
 言葉遣いは丁寧なものの、言葉の選択が上手ではないので良好な人間関係を構築するのがとんでもなく下手。然しアトリと出会い、交流したことで少しは問題点が改善されたらしい(本人談)。
 実家は港を拠点にして手広く商売をしている【カウピ商会】。男四人兄弟の末子。商売人には向いていないと本人も家族も認めて、相談の末に役人になった。

ヘルギ・クヴェルドゥールヴ

 年齢:三十路手前  身長:180cm後半(ヴェルザと同じか、ちょびっと上)
 クヴェルドゥールヴ家の長男で、王国軍では中将を務めている。黙っていれば、かなりの美丈夫。現在は貴族区画の実家を出て、新市街の高級住宅地で妻子と共に暮らしている。
 睨み一つで熊をビビらせることができるらしい(ヴェルザ談)。軍では冷徹な人物と思われているらしいが、家族にはかなりの笑い上戸だと思われている。
 ヴェルザはヘルギを「義兄君」と呼んで慕いつつ、この人を敵に回していけないと警戒してもいる。苦手なタイプではなく、特定の条件下において、蛇に睨まれた蛙も同然になるだけ。

アルネイズ・クヴェルドゥールヴ

 年齢:十代後半  身長:160cm前半(変身前)/200cmくらい(変身後)
 ヘルギの妹。黙っていれば、絶世の美少女。ヴェルザを「お義姉様」と呼んで慕い、彼女が理想の結婚相手だと豪語していたことが「自滅のワルツ事件」の遠因となる。
 自分の容姿が劇的に変わればハムセール王子も諦めるだろうと、極度の肥満体形を目指した結果、筋骨隆々の歴戦の覇者へと進化してしまう。食べた分だけ鍛錬をしてしまったのかもしれない。それでもハムセール王子が毎日のように屋敷にやって来るので、得意の弓矢で狙撃して追い返していた。
 因みに彼女も軍人を志していたのだが事情があって、軍人を諦めた。そんな彼女は頑張ってお嬢様をしている――が、優雅にお茶を飲んでいるより鍛錬している方が性に合っているらしい。

ハムセール王子

 年齢:二十代前半
 王国の第二王子で、国王が寵愛していた妾を母親に持っている為、溺愛されて育つ。故に言動がお子様で、公務も適当にこなしているので周囲と国民の評判は宜しくない。異母兄弟たちにも好かれていない。
 アルネイズに一目惚れをして求婚したものの、彼女の両親にも彼女自身にも断られる。それでも諦めなかった彼は無関係のヴェルザに決闘を申し込み、それが後に「自滅のワルツ事件」と呼ばれる悲劇に繋がった。因みにヴェルザに迷惑をかけたことは微塵も反省していない。

国王/シグフリズ4世

 年齢:五十代前半くらい
 一国の君主。尚、王妃の他に数人の愛人を持っているので、女癖は宜しくない模様。
 政治、軍事の手腕は可もなく不可もなく。寵愛していた妾が生んだハムセール王子を溺愛しているので、他の子女から好かれていない。ただ、ハムセール王子を王太子に擁立しなかったことだけは、王妃にも子女にも臣下にも評価されている。

ヒミングレーヴァ王女

 年齢:二十歳  身長:170cm前後
 王国の第三王女。国王の二人目の妾を母親に持つ。異母兄のハムセール王子は毛嫌いしている。もう一人の異母兄である王太子はそれなりに尊敬していたのだが、信頼しているヴェルザへの対応が下手くそ過ぎたので評価をかなり下方修正したらしい。
 ヴェルザの後任として新しくやって来たベルググレイン少佐との相性は悪くなく、ヴェルザが抜けた後も中隊の隊員たちが懸命に職務に励んでくれたため、彼女がいなくても大丈夫だと確信。新しい道を歩き出そうとしているヴェルザを快く送り出す。

王太子/シグムンド

 年齢:二十代前半
 王国の王太子。王妃を母親に持つ。新婚ホヤホヤなので新妻といちゃいちゃしていたいのだが、臣下からの評価を下げたくないので、妻の御機嫌を伺いつつ、公務に励んでいる。
 国王と異母弟のハムセール王子がヴェルザにしでかけしたことに対して申し訳なく思っている反面、上手く交渉をしたら臣下からの評価が上がると目論んだ結果、大火傷をする羽目に。
 ヴェルザとの話し合いの後にヘルギにしこたま説教をされたのか、真っ白に燃え尽きていた。

ガガル伍長/ソールステイン・ガガル

 年齢:二十代前半
 ハムセール王子担当の小隊に所属している伍長。地方の司令部から近衛師団に引き抜かれてやってきたばかりの頃、ヴェルザが教官として新人教育を担当した縁で懐いた、人懐っこい大型犬みたいな青年。覇王アルネイズが美少女アルネイズだと見抜いていたので、意外と洞察力が鋭いのかもしれない。

ベルググレイン少佐/ファールキ・ベルググレイン

 年齢:三十代前半 身長:180cm前半くらい
 ヴェルザの後任として、ヒミングレーヴァ王女担当の中隊の隊長に就任した少佐。以前は王太子担当の大隊に所属していたらしい。ヒミングレーヴァ王女とはぼちぼち信頼関係を築けているらしい。
 因みに、離婚歴はあるが、現在は独身男性なのでヴェルザの見合い相手の条件に該当するものの、「新人時代に教官だったベルググレイン少佐に扱かれた思い出が蘇って無理」との理由で遠慮された。「そんなことを言われるほど扱いていたのか……?」とちょっと落ち込んだとか、落ち込んでいないとか。